Vevey

スイスのパーカッショニスト、ジュリアン・サルトリウス（Julian Sartorius）と、イギリスのエレクトロニック・アーティスト、ダン・ニコルズ（Dan Nicholls）がタッグを組んだ「Clay Kin」のデビューアルバム。

当初アルバム制作を計画していたわけではありませんでしたが、純粋な即興性と自発性から生まれたのが本作『Vevey』。7曲で構成されたこの作品は、7時間以上にわたる即興のパーカッションとエレクトロニクスから抽出・凝縮されたもの。足漕ぎボート、山、森など、スイスの町「ヴヴェイ」近郊の屋外で多くが録音されており、そこには鳥のさえずり、水の流れ、子どもたちの声といった自然の魅力が刻まれています。

『Vevey』はジャンルに縛られません。サルトリウスとニコルズは、アコースティックとエレクトロニックのサウンドスケープの間に橋を架けます。サルトリウスの有機的な打楽器が、ニコルズの鍵盤から生み出されるサンプルやハーモニーと絡み合い、リズム、メロディ、ノイズの境界線が溶け合う対話を生み出しています。

さらに「Clay Kin」は、自らをオーディオ・ビジュアル・コレクティブと位置づけており、ビジュアルアーティストのルー・ゾン（Lou Zon）がグループを完成させ、録音された音楽とライブ体験の両方を彩る映像を制作しています。

フォーマット: 180g vinyl、インナースリーブ、カラーバイナル
リリース: 2025
レーベル: Squama Recordings