Vesper 12: Solar

イタリアの科学雑誌『Vesper』 。第12号となる『ソーラー（Solar）』は、太陽を科学的現象と文化的象徴の両面から探求しています。核融合でエネルギー・放射線・粒子を放出する「母なる星」は、地球上の生命を形作り、気候に影響を与え、最近では電力網を混乱させた磁気嵐を引き起こしました。古代文明からカンパネッラの『太陽の都』に至るまで、太陽は宇宙生成論、宗教、政治的ビジョンにインスピレーションを与えてきました。また建築やデザインの実践にも影響を与え続けています。スミスソン夫妻の「ソーラー・パビリオン」やアンジェロ・インヴェルニッツィ（Angelo Invernizzi）の「ヴィラ・ジラソーレ」のような太陽指向のプロジェクトから、オズワルド・マティアス・ウンガース（Oswald Mathias Ungers）の「ソーラーハウス」やトーマス・ヘルツォーク（Thomas Herzog）の「ハウス・レーゲンスブルク」のようなエネルギー収穫構造物など。崇められ、恐れられる太陽は不変の力です。ウィリアム・アトキンス（William Atkins）が「身を隠す場所と水があっても、太陽を恐れるようになることがある。その熱だけでなく、その光も。昇るとすぐに、私は沈むのを待ち望んでいるのだ。」と記したように太陽の照射を避けるように設計されたものもあります。

ページ: 224
サイズ: 200 x 290 mm
フォーマット: ソフトカバー
言語: 英語、イタリア語
刊行年: 2025
出版: Quodlibet