Frida Escobedo: The Book of Hours
メキシコ人建築家、フリーダ・エスコベド(Frida Escobedo)の作品集。
今日のスマートフォンのように、「時祷書(The Book of Hours)」は中世のヨーロッパでの必需品でした。写本には、各所有者にとって意味のあるテキストが収められており、また、正則の時間経過を記録することによって、祈りを中心に一日を構成する組織的な方法が記されていました。細密画や装飾が施され、個性的なものでしたが、どの「時祷書」にも、一日の24時間を通して一定の間隔で朗読する部分が含まれていました。公的な時間軸と私的な時間軸が収斂し、美しさを欠くことなく、物質的で永続的な形へと結晶化されていました。
本書は、この絶滅した敬虔な慣習を現代的に解釈したもの。24のオブジェを異なる時間間隔で撮影し、その進化を捉えることで、物質と光の新たな暦を作るプロジェクトです。人類が時間についての世俗的な理解に移行し、時間が生産性の観点から組織され、考えられるようになった今、本書は、現代における瞑想の位置づけ、その可能性と必要性を問います。
フリーダ・エスコベド(1979生まれ)は、2006年に自身の名を冠した建築スタジオをメキシコシティに設立。メキシコシティのイベロアメリカーナ大学で建築を学んだ後、ハーバード大学デザイン大学院でアート、デザイン、公共領域の修士号を取得しました。2018年、ロンドンのケンジントン・ガーデンズで毎年開催される「サーペンタイン・パビリオン」の設計という名誉ある指名を受け、当時最年少の建築家としてこのプロジェクトを手がけて以来、彼女のスタジオの評判は世界的な広がりを見せています。2022年には、ニューヨークのメトロポリタン美術館のモダン&コンテンポラリー・ウィングを設計する建築家に任命され、同美術館の建物を設計する最年少かつ初の女性建築家となりました。
ページ: 112
サイズ: 180 × 320 mm
フォーマット: ハードカバー
言語: 英語
刊行年: 2023
デザイン: Maricris Herrera
出版: Lars Müller Publishers
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