Suspended Moment: The Architecture of Frida Escobedo

メキシコ人建築家、フリーダ・エスコベド（Frida Escobedo、1979年生まれ）の作品集。フリーダ・エスコベドは、公共空間のデザインにおいて世界的に高い評価を受けてきました。2022年には、ニューヨークのメトロポリタン美術館に新設される現代美術部門新館「オスカー・L・タン＆H.M.アグネス・スー・タン・ウィング（Oscar L. Tang and H.M. Agnes Hsu-Tang Wing）」の設計を依頼されました。

本書は、彼女のこれまでのキャリアを総合的に紹介する初めての書籍です。空間を「言語」としてとらえ、重層的で、応答的であり、場所の歴史と現在を反映する彼女の受賞作品の数々を取り上げています。メトロポリタン美術館の新館を設計する初の女性建築家としての彼女の取り組みに注目し、ジェンダー、アクセシビリティ、環境への配慮を探ります。また、彼女の20年にわたる多面的な実践を、仮設的・恒久的構造の両方の文脈から検証しています。

エスコベド本人へのインタビューや、専門的な論考を通じて、エスコベドの作品の基盤と多様なインスピレーションを読み解きます。その着想源は、コンクリート・ポエトリー（具体詩）から、彼女が「古代のルーツをもつ近代都市、すなわち生きた博物館である」と表現する故郷メキシコシティにまで及びます。

ページ: 132
サイズ: 178 x 273 mm
フォーマット: ソフトカバー
言語: 英語
刊行年: 2025
出版: The Metropolitan Museum of Art