E.A.T. Index
国際的に活動するアーティスト、建築家、科学者、ライターらによる数百点におよぶ発言をアルファベット順に整理し、相互参照によって結びつけた作品集。ヴィト・アコンチ(Vito Acconci)、エリザベス・ディラー(Elizabeth Diller)、ハミッシュ・フルトン(Hamish Fulton)、トーマス・ヒルシュホルン(Thomas Hirschhorn)、エミリー・シーガル(Emily Segal)、ラシャ・サルティ(Rasha Salti)、ローレンス・ウェイナー(Lawrence Weiner)らによる、多くが未発表のテキストを収録し、115点の図版が引用とともに掲載されています。
「エンガディン・アート・トークス(Engadin Art Talks / E.A.T.)」は、クリスティーナ・ベヒトラー(Cristina Bechtler)がハンス・ウルリッヒ・オブリスト(Hans Ulrich Obrist)との協働のもと2010年に設立した非営利財団であり、以来、アーティスト、キュレーター、研究者、オーディエンスとの間で分野横断的な対話と交流を継続的に行ってきました。その対話は、拠点とするスイスアルプス、エンガディン地方のみならず、ロンドンやパリなど各地でも展開され、現代美術と社会との関係をめぐるテーマを通して、社会に新たな変化をもたらす思考や実践を探究しています。本書は、2010年から2025年までの15年間に蓄積された対話のアーカイブをもとに構成され、それまで有機的に育まれてきた記録群を、初めて印刷物として公開するものです。
それぞれの発言には固有のキーワードが付されており、その語は誌面全体を通して下線付きで相互参照されています。読者は、ある単語から別の単語へと辿ることで、異なる声や領域へと横断的に移動していきます。章立てや年代順ではなく、連想によって読み進める構造によって、予期せぬ接続や新たな視点が立ち現れます。「Snake」「Snow」「Society」「Solidarity」といった項目は、アルファベット順という単純な規則によって隣接していますが、その偶然的な近接こそが、新しい関係性を生み出していきます。
それは、固定された時間軸や単一の物語に従うのではなく、ページを往復しながら思考を接続していく能動的な読書体験を促します。読者をオンライン上の「エンガディン・アート・トークス」アーカイブへ導く入口であると同時に、遠く離れたテーマや声を並置することで、新たな洞察を生成するガイドとしても機能しています。
クリスティアン・ヘレン(Christian Herren)の構想のもと、ダーン・カウゼイン(Daan Couzijn)が編集を手がけ、ザルツマン・ゲルチュ(Salzmann Gertsch)がデザインを担当。携行しやすい小型判で制作され、上質な糸綴じ製本によって、繰り返し手に取り、持ち運びながら読むことが想定されています。本書は、最初から最後まで一度通読するための出版物ではなく、継続的な再発見のための道具として構想されています。カミーユ・アンロ(Camille Henrot)、シルヴィ・フルーリー(Sylvie Fleury)、シアスター・ゲイツ(Theaster Gates)、トラジャル・ハレル(Trajal Harrell)、(ラ)オルド((La)Horde)、フランシス・ケレ(Francis Kéré)、ケイト・ラワース(Kate Raworth)、エヤル・ワイズマン(Eyal Weizman)ら、多様な実践者たちとともに、分野横断的な思考を促します。
ページ: 344
サイズ: 110 x 151 mm
フォーマット: ソフトカバー
言語: 英語
刊行年: 2026
出版: JRP|Editions
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