Jens Liebchen: L.A. Crossing
ベルリンを拠点に活動する写真家、イエンス・リープヒェン(Jens Liebchen)の作品集。
ロサンゼルスを車とカメラで何千キロも走り抜ける――それは夢なのか、それとも悪夢なのか。2010年から制作が続く長期プロジェクト『L.A. Crossing』において、イェンス・リープヒェンは、無条件の自動車移動が支配する都市ロサンゼルスを、その多くの住民が好む視点、すなわち車の窓越しの視線から捉えています。走行中の車内から、リープヒェンはユートピアとディストピアという相反する要素を併せ持つ都市の姿を見つめています。
『L.A. Crossing』というタイトル自体が映画の題名のように響き、通りは舞台となり、写真は制作現場で撮影される静止画のような性格を帯びます。魅惑的なカリフォルニアの光に包まれた都市は、虚構であると同時に現実でもあるかのように立ち現れます。写真史におけるアイコン的存在であるスティーヴン・ショア(Stephen Shore)の作品『La Brea / Beverly』は、リープヒェンの制作における理論的出発点となっています。この写真を中心に据えた『La Brea Matrix Project』を起点として、彼は従来の視点を反転させ、通りから都市を見返す試みを行ってきました。リー・フリードランダー(Lee Friedlander)の『America by Car』のように立ち止まることもなく、エド・ルシェ(Ed Ruscha)の『Every Building on the Sunset Strip』のように厳格なグリッドに従うこともありません。リープヒェンは、ただひたすら走り続けます。空調の効いた運転席という特権的な視点から、「シティ・オブ・エンジェルズ」の光と影が次第に浮かび上がってきます。
イエンス・リープヒェン(1970年生まれ)は、民族学を専攻して以来、フリーランスの写真家として活動。作品は世界中で展示され、フランクフルトの「DZ BANK Kunstsammlung」や「ロサンゼルス現代美術館」のコレクションに収蔵されています。
ページ: 96
サイズ: 280 x 320 mm
フォーマット: ハードカバー
言語: 英語、ドイツ語
刊行年: 2022
デザイン: Florian Lamm
出版: Hartmann Books
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