Chinese Shadows: Through a diplomatic lens

1930年代から1950年代にかけて、中国という国とそこに暮らす人々の姿を独自の視点で捉えた記録。本書は、在華フランス外交使節団に所属していたエレーヌ・オッペノ（Hélène Hoppenot）とアンドレ・トラヴェール（André Travert）による写真作品を集めた展覧会『中国の影』の開催を記念して刊行されました。フランス外務省所蔵の写真コレクションから、これまでほとんど知られていなかった、あるいは未公開の写真を厳選して紹介しています。共産主義体制の確立以前、オッペノは著名な建造物や田園風景を追い求めました。一方トラヴェールの写真は、1947年以降の中国社会に起こった変化を鋭く記録しています。二人の作品は、動乱期の中国が見せた複層的な表情を記録したものであり、写真史の中でも重要な文化的証言として位置づけられます。

ページ: 48
サイズ: 220 x 310 mm
フォーマット: ソフトカバー
刊行年: 2023
言語: 英語、フランス語
出版: Jeu De Paume