A Tree, A Reader on Arboreal Kinship

本書は、植物の主体性、植物の知識、そして植物と人間の相互作用について、特に「樹木」に焦点を当てています。あらゆる植物と同様に、木は世界を創り出します。樹木は文字通り土壌を生み、景観を形づくり、気候に影響を与えます。酸素を生み出し、燃料や食料、建材や住まいを提供し、数えきれないほどの種が共存し多様な共生関係を築く生態系を作ります。樹木は思考のパートナーとして申し分なく、人類はおそらく地球を歩み始めた頃から、瞑想やあらゆる物語、問題解決の相棒として、樹木とともに考えてきました。また、樹木は時間を語る存在でもあります。工業社会が定義した時間や、人間の活動に基づく時計の時間とは異なり、樹木は自らの経験する時間に従って生きています。

本書を通じて目指しているのは、想像力、アート、音楽、ストーリーテリング、詩、イメージを通して、樹木について異なる角度から考えるための時間を持ち、「樹木との親和性」を育み、対話とインスピレーションを広げることです。さらに、本書に収録された多くの寄稿は、樹木の時間から学び、ともに生きることで、抑圧的な大きなシステムから離れ、脱人間中心主義、脱資本主義、脱個人主義、脱異性愛主義、脱植民地主義へと向かう視座を私たちに促します。

ページ: 128
サイズ: 110 x 170 mm
フォーマット: ソフトカバー
刊行年: 2024
言語: 英語
著者: Marjolein van der Loo
出版: Onomatopee