After Words: Visual and Experimental Poetry in Little Magazines and Small Presses, 1960–2025
1960年から2025年までの間に刊行されたリトルマガジンや少部数出版物(リトルプレス)に掲載された前衛詩、具体詩、視覚詩、実験詩を紹介する作品集。2025年4月から7月にかけて、ニューヨークのにある愛書家とグラフィック・アート愛好家のために作られたアメリカ最古にして最大の協会「The Grolier Club」で開催した展覧会に伴い刊行されました。
商業性のあまりない、もしくは全く持たず、前衛的、実験的な作品などを多く掲載した文芸雑誌であるリトルマガジン。また自費出版などで多くがまかなわれている少部数出版物であるリトルプレス。本書は、アメリカ人アーティストであるウォレス・バーマン(Wallace Berman)、ニューヨークを拠点に活動したアーティストでありデザイナー、ミュージシャンのマリアン・ザジーラ(Marian Zazeela)といった作家陣から、『Ginger Snaps』、『Futura』などのタイトルまで、オリジナルの小規模刊行物に文脈を持つビジュアル・ポエトリーをまとめた革新的なアンソロジーです。
1960年代までに視覚詩や実験詩は、すでに国を跨ぎ、数々の大陸において、真に最初のものと言える詩にまつわる活動が国際的に広く知れ渡っていました。第二次世界大戦後、詩人やアーティストが運営する小規模な印刷所や少部数の雑誌が拡大していった「ミメオ(謄写版)革命」が時を同じくしてより広がることにより、アメリカにおいて1960年代以降、謄写版を使った出版が盛んに行われました。この「ミメオ革命」の発生は非常に多様な実験的作品が、しばしば多様な地理的影響力やコミュニティを反映しながら、このような「エフェメラル」な出版物に登場していたことを意味しています。
本書は、カットアップ、コラージュ、サウンド・ポエトリーの楽譜、パフォーマンスのスクリプト、「writing through」の実践、削除、グリフシステム(フォントのデザイン)、カリグラフィー、実験的タイポグラフィ、非西洋的アルファベット、アッサンブラージュなどのような、実験的詩学の歴史をテーマ別に巡ることができます。ここで最も重要なことは、名だたる出版物やプレスの見開きページをスキャンすることで、作品をオリジナルの文脈の中でそのまま紹介できていることです。
ページ: 232
サイズ: 210 × 273 mm
フォーマット: ソフトカバー
言語: 英語
刊行年: 2025
出版: Granary Books
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