
Mouthwashは、私が友人のアレックス・タン(Alex Tan)とマッケンジー・フリーマイヤー(Mackenzie Freemire)と一緒に立ち上げました。私たちは協力して、デザインや開発、ディレクション、戦略立案、製作を始めとした多様なサービスを提供しています。
このプロジェクトでは、特にアムステルダムのRandom Studioでビジュアル・デザイナーを務めているベン・ミンゴ(Ben Mingo)と、フリーランスのWeb開発者でスペインのアリスティド・ベノア(Aristide Benoist)と協力しました。
Waka Wakaの設立10周年を祝して、彼の作品の時代を超越したショーケースを製作したいと考えました。プロジェクトは、ポスターやシャツ、印刷カタログ、Webサイト、インタビュー、奥田慎一郎氏自身のポートレート、さらにはコレクションNO1とNO2のオブジェクトの実物などに及びました。


私(製作&ディレクション担当)とベン(デザイン&ディレクション)がプロジェクト全体を取りまとめました。写真、デザイン、製作の間を動く必要があったので、すべてが相乗的に作用するように、私たち2人は緊密に連携する必要がありました。
ポスターとTシャツから始め、それから他のものを作りました。これは以前に行ったことがあるやり方で、とてもうまく機能しています。Webサイトについては、ビアンカ・スミス(Bianca Smith)にコピーを、アリスティドに開発を担当してもらいました。


全体のコンセプトは、時代を超越し、かつ、誰にとっても理解しやすいものを作ることでした。彼の作品に触れるスペースを創出することが重要で、そのために私たちは異なるメディア上で様々なものを製作しました。
私たちは、20世紀初頭から20世紀半ばにかけて多数のリファレンスを参照しました。それは製品写真の撮影、処理の方法で見ることができます。
グラフィックデザインには一歩下がって、写真を支える役割をさせたいと考えました。しかし、わずかな装飾も与えたいので、書体「Whyte」を使って少しだけ個性を持たせました。


このプロジェクトのために主要な書体をいくつか検討しました。最終的には、「Whyte Inktrap」が奥田慎一郎氏の作品への賛辞になるように感じました。書体に用いられているインクトラップには、家具の物理的な要素に呼応した建築的特徴があったからです。そしてこの書体を使うことにしました。とても注意を引く書体なので、画像と書体のバランスが重要なポイントになりました。
このWebサイトのコンセプトは、デジタルのタイムスタンプとして機能し、これまでの彼の作品を紹介することです。サイト内のインタビューでは、彼自身と作品にインスピレーションを与えたものを詳しく知ることができます。多くの場合、人々は表面的な部分しか見ないので、彼のより詳細な情報を提供することが重要でした。
コレクションを紹介するために「デジタルエクスペリエンス」を追求しました。可能な限り、エディトリアルデザインを基に、Webサイトのデザインを決めていきました。

